
職人技を詰め込んだ、定番シルクスカーフ
いつもUNFOLKをご愛顧頂きありがとうございます。
デザイナーの三木です。
今回は、ブランドをスタートして以来、沢山のお客様に愛して頂いているUNFOLKの定番品「Hand print silk scarf」の魅力・拘りについて詳しくお話させて頂きます。

一見非常にシンプルに見えますが、実はかなり特殊なプロダクトで、他に無い逸品です。
初めての方は勿論、既にお持ちの方も、参考にご覧頂けますと幸いです。
※Hand print silk scarf の全ラインナップはこちら
https://unfolk-jpn.com/?category_id=63db7b4793f6196921590d89

まず、本作最大の特徴はこの「特殊形状」です。
この形状は私の実体験を元にデザインしたものでして、、、
一般的な正方形スカーフは巻くのにまず綺麗に折りたたむ必要があり、ひと苦労。
更には生地量が多いので、身に付けた時にアクセントとして良くも悪くも目立ちます。
私自身、スカーフは装飾品として好きですが、身に着ける際のハードルの高さを感じていました。
もっと簡単に巻けて、アクセントとして目立ち過ぎないスカーフがあれば、日常的に使えるのに。
そんな想いから出来上がったのが、本作になります。

UNFOLKの長方形スカーフは、3つ折りにして首元に固結びするだけで、取り入れる事が出来ます。
また、生地量が正方形に比べて約1/3 なので、アクセントとして目立ちすぎる事もありません。
更には長さにも拘り、襟の内側に入れる事も出来る設定に。
※詳しい巻き方はこちらのムービーをご覧ください。
https://www.instagram.com/reel/DIlP8lmTQcg

スカーフを既に身に着けてきた方は勿論、初めてでも、様々なスタイリングに馴染ませて使用しやすいこの形状が、多くの方に愛用して頂いている1番の理由です。
私の体感では、ご購入頂いた方の半分以上が「初めてのスカーフです」と仰って下さっています。
他に無いこの形状を気に入って頂き、複数購入して下さる事が多く、中には全種類お持ちの方もいらっしゃいます。

こんな便利な形状がもっと広まらないのか?
それは「斜め方向の縫製の難しさ」にあります。
織物は基本的に「縦横方向には伸びず、斜め方向に伸びる性質」があります。
そのため、縦横の縫製のみになる正方形に比べて、斜めの縫製が入るUNFOLKの形状は非常に難易度が高い物になります。

UNFOLKではこの独自の形状を実現するために、国内でも屈指の技術を持つ、熟練の職人さんに一点一点丁寧に縫製して頂いています。
難易度が高い分、大量生産は出来ませんが、、、
ブランド初期から守り続けている拘りになります。

素材にはシルク100%の生地を使用しています。
薄過ぎず、厚すぎない、12匁という重さの物を、当初から変わらず用いています。
※匁(もんめ)とは
シルクの重さを表す単位。
1匁は3.75gで、5円玉と同じ重さです。

シルク100%の光沢を生かしつつ、色柄を綺麗に表現する為、染色には日本の伝統技術「手捺染」という手法を取り入れています。
※染色の様子はこちら
https://www.instagram.com/reel/DCeF61wvG9E
手捺染の最大の魅力は「色の裏抜け」です。

手捺染は職人さんの体重を板に載せて、生地に染料を浸透させながら、染色を進めていきます。
一方、インクジェットは機械で染料を上から吹き付けて、染色を進めていきます。
手捺染の方が、手間と時間が掛かるというデメリットはありますが、しっかりと染料が生地に浸透するため、ほぼ表と裏の判別が付かないくらい綺麗に染め上がります。
スカーフは巻いた際、必ずと言っていいほど裏面が見えます。
その際に綺麗に見えるよう、UNFOLKでは手捺染での染めに拘っています。

最後に、パッケージについて。
2025SSシーズンより、オリジナルの紙封筒にお包みして配送を行なっております。
自分用には勿論、大切な日の贈り物にも、いかがでしょうか?
(内側への金額表記を省いているため、そのままお渡しいただく事が可能です)

少し長くなりましたが、以上がUNFOLKの定番品「Hand print silk scarf」の魅力・拘りになります。
歴史ある伝統技術や工場様がどんどん減少している現代。
本物のプロダクトがどんどん減ってきていますが、、、
日本製ブランドとして、信念は曲げず、本作のようなものづくりが出来る未来を守って行きたいと考えています。
皆様の日常の彩りに、スカーフ、ご検討頂けますと幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
UNFOLK デザイナー 三木